2001/6/12

長男がかいたかもしれない日記　２

　ぼくは、今日もままが大好きです。
　だから、ままのことはだれよりも、よーくしっています。
　ままは、１年に３〜４回、誰かからいろいろもらってきてくれます。
　たとえば、新しいすいとうとか、ぼくがずっとほしかった
　すごく大きい仮面ライダーのめざまし時計とか。
　この前は、かわいいバックをもらったみたいで
　大事そうにしまっていました
　プラザとかプラダとか、何かそんな名前でした。

　ほかにもCDやポット、体しぼう計、お米、お金まで
　その人はくれるみたいです。
　一体何屋さんなんだろう。
　 子供は行っちゃいけないらしいし、
　ままもぱぱといっしょに１年に３〜４回しか行けないところらしい。
　ぱぱが「まま４はこ出した。」とか言ってたけど
　何？
　
　そう言えばこの間買ったビデオデッキも
　その人からままがもらった２万円で買ったっていってたっけ。
　電気屋さんかなあ。

　ままは、ぱぱがいるときには
　ぜったいさいふを出しません。
　ぱぱがいないときには、かいものにいってもあんまりかいません。
　おばあちゃんや、おばちゃんとよくかいものにいくけど
　ままは、気に入ったふくがあっても
　１９８０円より高いとかわないのです。

　そして家にかえってから
　「きょうね、こーんなかわいいふくがあったんだけど
　高くてかえなかったんだ、しくしく」
　と、ぱぱにわすれずにほうこくします。
　ぱぱは「かってくればよかったのに」といいますが
　ままは「だってお金がなかったんだもん、しくしくしく」
　と言うのです
　ぱぱは、つい「じゃ、こんどかいに行こうか」と言ってしまうのです。
　あれ、まほうかなあ。

　あと、ままは、こんなわざもつかえます。
　春とか、夏とか、とにかくきせつがかわると
　ままは、たんすのひきだしを見て
　「この春、きるものがないの。
　ねえ、ぱぱ、わたしきょねんの春ずっとはだかだったっけ？」
　と聞くのです。
　ぱぱは「そんなことなかったと思うよ。」
　と、さいしょは答えるんだけど
　ままが「でも、ほらこれとこれしかないの、やっぱりはだかだった？」
　と、なんども聞くと
　「はだかだったかもしれないね、こんどかいに行こうか」
　と言ってしまうのです。
　やっぱりまほうだよね。

　そしてふたりはユニクロに手をつないで出かけます。
　ままは、とってもしあわせそうだけど
　ぼくは、ままがはだかで歩くところをまだ１度ども
　見ていないんです。
　

いじょう

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